ノビレチンには血糖値や血圧を正常に保つ効果があるとされています。
その仕組みを、血糖値についてから詳しく見ていきます。
血糖値とは?
血糖値は、血液の中のブドウ糖の濃度のこと。
人間の場合、正常なら空腹時で「80〜100mg/dL」程度で、食後には高くなります。
血糖値を下げる「インスリン」や、上げる「グルカゴン」などのホルモンによって狭い範囲の正常値に保たれています。
ブドウ糖は、エネルギー源として大切なものではありますが、高濃度になると、糖化反応を起こし、血管に障害を与えてしまうので、インスリン等がその濃度を一定に保ってくれています。
血糖値を下げるほぼ唯一のホルモン「インスリン」

食物を食べて血糖値が上がると、膵臓の細胞がこれを察知して、インスリンを分泌します。
血の中の糖が身体の臓器に届くと、インスリンの働きによって、臓器が糖を取り込んで、エネルギーにしたり、タンパク質の合成などに使われます。
こうして、食後に増えた血糖はインスリンの働きによって一定に保たれているというわけです。
糖尿病の人が行うものとして有名な「インスリン注射」などは、体外からインスリンを投入して、血糖値を下げる働きを取り戻そうとする治療法なのです。
ノビレチンがインスリンの働きをサポート

糖尿病のマウスや高血圧のラットにノビレチンを投与したところ症状が抑えられたそうで、人に対しても、1日当たりシークヮーサー4個分のペーストを毎食後デザートとして与えたところ、血糖値を下げることに成功し、血圧も下がったそうです。
ノビレチンが、血中でインスリンの働きを助けて、血糖を正常に保ち、それが血圧にも影響しているのではないかとされています。