ノビレチンが認知症やアルツハイマー病の予防・治療に有効ではないかとして、現在も研究されているそうです。
アルツハイマー病の予防・根本治療に有望なノビレチン
東北大学 抗認知症機能性食品開発部門の研究により、新しいタイプのアルツハイマー病の予防・根本治療方法を確立するために最も有望な物質として、ノビレチンを発見することに成功。
難しい事は省かせてもらいますが・・・
研究室では、培養神経細胞および6種類の学習記憶障害モデル動物を用いて、ノビレチンの効果を検証。
「有効である」とのエビデンス(科学的証拠)を得ることができたそうです。
神経細胞のモデルとして汎用されるPC12D細胞(ラット副腎髄質細胞)にノビレチンを処理したところ、神経細胞突起伸展作用が発見されました。また、ノビレチン処理により突起伸展作用に重要な役割を果たすシグナル細胞情報伝達分子であるERKやCREBが活性化することも見いだされました。これらの細胞情報伝達分子はアルツハイマー病などの認知症における記憶障害の改善に重要であるということが知られているため、ノビレチンは記憶障害改善作用を持つことが示唆されました。
ノビレチンは、次の6種類の記憶障害モデル動物全てにおいて抗認知症作用を示した。
1.急性アルツハイマー病モデルラット 2.慢性アルツハイマー病モデルマウス(アミロイド前駆体蛋白質トランスジェニックマウス) 3.コリン作動性神経変性を 伴う嗅球摘出誘発性記憶障害モデルマウス 4.アセチルコリン受容体遮断薬誘発性記憶障害モデルマウス 5.NMDA受容体遮断薬誘発性記憶障害モデル マウス 6.総頸動脈結紮脳虚血モデルマウス
一方、ノビレチンの抗認知症効果の作用メカニズムの研究も急速に進展している。神経細胞を用いて記憶にとって重要な細胞内シグナル伝達及び記憶に深く 関わっている受容体の遺伝子発現に対するノビレチンの効果の詳細な解析を行い、その分子作用メカニズムの解明を進めている。
平成23年8月、大泉康教授を研究統括者とし、静岡県立大学を中核機関とする「柑橘類果皮を利用した抗認知症機能性食品の開発に向けた基盤技術の開発」 が農林水産省委託プロジェクトとして採択決定し、当研究室も分担機関として参加しております。
本プロジェクトでは、柑橘類の果皮の成分「ノビレチン」が認知症の改善に期待されることに着目し、抗認知症機能性食品の実用化に取り組んでいきます。
今現在も、ノビレチンが認知症の改善に期待し、抗認知症機能性食品の実用化の研究は進められているようですね。
今後に期待したいと思います。